MTW総復習🔥

f:id:kirin2E:20210619232152p:plainミリシタからの新参です

 

MTWシリーズを振り返ろう

 こんにちは。MTW最後のシングルであるMTW18「Be proud」がついにリリースされましたね。いちおう、ひとつの節目を迎えました。

 しかし、現在MTWシリーズのうち多くの曲がまだライブで披露されておらず、今は各自の環境で聞くしかない状況です。ライブで音を浴びて、初めてその曲を好きになるという方も多いでしょう。

 そこで今回は、ライブ会場に行けなくても、好きになれる要素を感じてもらうことができるように、MTWシリーズの魅力や特徴について、曲の『音』を中心に一曲ずつ分解していきたいと思います。(まだリリースされていないMTW15についても触れています。)(MTW01を除く)

 それでは早速、MTWシリーズを一曲ずつ語っていきたいところですが、そう簡単にはいきません。(?)

 その前に、『曲に対する解像度』についてや、『ミリオン楽曲で(比較的)共通して使われる2つの音とその効果』について書きます。

 (特に各曲の感想については未熟なものであることを自覚しています。皆さんの感じ方が知りたいです! 後に詳しく書きますが、『#MTW総復習』で各曲の感想や、妄想、ここ好きポイントなどをツイートしたり、気軽にこのブログにコメント残していったりしてもらえると、とても嬉しく思います!

 

【はじめに】

その1:曲を聞く際の解像度を上げるのは大変

 まず、曲そのものをより楽しむための方法のひとつとして、歌詞と、曲の『音』をリンクさせる方法が挙げられると思います。

 例えば、英語の歌詞が理解できない状態で、ただビリーアイリッシュの曲を聞かされても極端な低音くらいしか印象に残らないでしょう。歌詞の意味を和訳と見比べながら理解していくことで(オリジナル歌詞のニュアンスを和訳で完全に表現することはできないため見比べる必要があります)、極端な低音という、曲の『音』が、より意味を持ったものとして感じることができます。(勿論、歌詞がわからなくても楽しめる海外の曲は山ほどあります。)

 逆に言えば、歌詞の意味が(日本語のため)理解できていたとしても、曲の『音』をないがしろにしていては勿体ないということです。特にMTWは、ユニットごとにはっきりとしたコンセプトがあり、それが曲の『音』にも色濃く反映されています。歌詞が描く光景や心情、空気感を、曲の『音』とリンクさせながら聞くことができれば、よりMTWを魅力的なものとして感じることができるのではないでしょうか。(勿論、歌詞と直接的な結びつきがなくとも、曲中の『音』を意識するだけで、曲の印象が大きく変わることも多々あります。)

 しかし、ここに人によっては大きな壁があるのだと思います。ボーカル以外の『音』を、ぼんやりとしか感じられないと、この方法で曲を楽しむことができないのです。

 (私は長い間、特にミリオン楽曲を聞く場合、ボーカル以外の音がぼやけているような状態で『なんとなく』曲を聞いていました。

 私の場合①KOHサウンドを求めて海外のEDM系の曲を、音に注目して聞きまくったこと②「Arrive You ~それが運命でも~」で海外の曲とミリオン楽曲に『音』の共通点を見出せたこと③音の特徴が捉えやすい、原音に忠実な再生を行うヘッドホンの入手、を経てミリオン楽曲の、ボーカル以外の音がクリアに聞こえるようになりました。)

 そこで今回は、そんな壁を取っ払うべくMTW、シリーズの本来目に見えない『音』をなるべく言語化したり、『音』において共通点を持つ曲や、似たような手法を使った曲を多数挙げています。その中で、『音』がもたらす効果を体感してもらえれば幸いです。

 そして、この『音』を皆さんの想像力で、歌詞やユニットコンセプト、ユニットメンバーのキャラクター性などに絡めて自由に解釈してほしいです。このブログでは、全曲の感想という形で好き勝手文章を書いていますが、これはほんの一例です。

 語彙力が無く拙い文章で申し訳ないのですが、これをきっかけにMTWに対する見方が変わったり、当時の記憶とは全然違う聞こえ方がするという体験(俗に解像度が上がると言われるものでしょうか)をされる方が少しでも増えたら幸いです。

 

 では次に、『音』にフォーカスを当てる前に、ミリオン楽曲を語る前知識(?)として、曲の盛り上がりや、心地よさといった、音楽が根本的に持つ要素を支えるような、ミリオン楽曲では比較的多くの曲で共通して見られる、2つの特徴的な『音』とその効果について見ていきましょう。

 

その2:(比較的)共通してみられる2つの音とその効果

①キラキラ音(✨✨)

 「ABSOLUTE RUN!!!」のイントロの入りやサビで印象的な、キラキラキラキラ(✨✨✨✨)という音です。日本のテレビ番組でも効果音としてよく使われていると思います。

 私は「ABSOLUTE RUN!!!」がきっかけでこの✨✨を意識するようになったのですが、その後ミリオン楽曲には頻繁にこの✨✨が使われていることに気づきました。(MTWでは30曲中16曲でなんらかの✨✨が使われています。)

 「ステージでキラキラ輝くアイドル」という表現をよく目にしますが、その光景を表現するものとして、この音はミリオンライブとすごく相性が良いと言うことができそうです。

 MTW以外の曲でもこの✨✨は多用されているので改めて意識して聞くと、曲に対する見方が広がるかもしれません。(余談ですが、「Stary Melody」でも✨✨が使われていますが、「ABSOLUTE RUN!!!」の方が明らかに音の粒が細かく、音源の高音質化が図られていることを伺うことができます。)

 

②うねるベース

 うねる???うまく言葉で表現できませんので、どんな音(効果)なのかは実際に聞いてもらった方が早いかと思います。

 開始50秒あたりから、ベースに当たる音に注目しながら聞いてもらえるとわかると思います。ベースが一瞬うおおんと荒ぶっており(?)、曲の大切なアクセントとなっていることがわかるかと思います。

 この「うねるベース」もミリオン楽曲で頻繁に使われています。(MTWでは30曲中18曲でうねるベースが使われています。)

 ただし私は「UNION!!」のサビ入りのベースの感じも「うねるベース」の一種であると、かなり曖昧に捉えています。「うねるベース」=「ベースが主張してくる感じ」と言い換えてもいいと思います。

 (そういった意味では、この「うねるベース」は世にある様々な曲で、広く一般的に使われていると言えます。ただ冒頭で紹介した曲は、このうねるベースをわかりやすくEDMという形で表現したという点で、ありそうでなかった曲だと感じています。私はこの曲がきっかけで、うねるベースを意識するようになりました。)

 この音(効果)を、曲中のアクセントとして注目しながら聞くと、これもまた、かなり曲に対する印象が変わると思います。

(余談ですが、サビで✨✨とうねるベースを順番に使う、MTWでは「夜と、明かりと。」、「ReTale」と同じサビ構成の曲(リミックス)があります。→ Gryffin - Body Back (VIP Remix) feat. Maia Wright Harmony 4 You」を聞いても思いましたが、サビで弾けてその後何かしらの方法でアクセントを加え曲全体を引き締める構成は鉄板なのかもしれません。)

 

 この2点に注目することを前提としながら、各曲の感想という形で聞きどころをまとめていきます。実際に曲を順番に聞きながら文章を読み進めていただくと、書いてあることがわかりやすいかと思います。(見出しの後ろに曲中で何回✨とうねるベースがあったかを記載していますが、特にうねるベースに関しては数え方は曖昧なので、回数はあくまで目安としてください。)

 なお、ほとんどが主観的で偏った内容である点や、私がこれまでの人生で聞いたことのある曲に偏りがあるため、曲によっては感想が浅い点にはご了承ください🙇‍♂️。(特に前半あっさいです。)これが私の限界です。

 

 感性を広げるためにも皆さんの感じ方や聞こえ方が知りたいです!

 このブログがどれほどの人に見てもらえるのかわかりませんが、

TwitterでMTWの(それ以外でも構いません)この曲のここがいいんじゃ〜ポイントなどを呟かれる場合は「#MTW総復習」とハッシュタグをつけてもらえると、私が巡回し喜びます。また可能であれば何かしら反応もお返しできればと思います。

 勿論このブログにコメントを残して下さっても、私のようにブログという形でがっつり語っていただいても、すべて美味しくいただきます。(果たしてこんなことが起きるのだろうか。。)

 (以下、音や感情をわかりやすく、簡潔に表現するために絵文字を使用します🧔‍♂️)

  

【各曲感想】

dans l'obscurité 中村彼方 作曲・編曲:大和

エレキギター総集編」

 Chrono-Lexicaの中学生組が、高校生になってからこの曲を振り返ると、中二病的な「黒歴史」として振り返ることとなりそうな雰囲気を、歌詞とロックな曲調から感じましたが、例えそうだとしても、メンバー全員が本気でやっているので、聞いていて愛おしさが込み上げてきます。

 また、瑞希がお姉ちゃんとして中学生組を陰から支えつつ、ノリノリで一緒にこの曲に参加している点も良いと思います。

 そして、今までミリオン楽曲にはCメロ前の間奏でエレキギターがギュインギュイン言わせている曲が少なくなかったわけですが、そのエレキギターの持つ魅力を総合したような曲でもあると感じました。

 

囚われのTeaTime 作詞:島みやえい子 作曲・編曲:大和

エレキギター  ver.2」 うねり7回

 全体的に「dans l'obscurité」よりも音作りに遊び心があるように感じました。世界観を表現するために、より多くの音が使われています。特にエレキギターエレキベース)でドラムのような表情や、複雑でテクニックを感じさせるメロディー、Chrono-Lexicaの4人を閉じ込めている存在、重く暗い情景を表現している点に注目したいです。

 例えば昴の歌唱パート、

「ここからは出られない いくら窓を叩いても」

では、昴が実際に窓を叩き散らしている様子が、エレキベースの音としても感じ取ることができるのではないでしょうか。

 このように、今までのミリオン楽曲にはないようなエレキギターによる表現を感じられたため「エレキギター ver.2」と題しました。(正確には「エレキ"ベース" ver.2」のような気もしますが、「dans l'obscurité」の見出しと対比させるため、また単純に聞き分けができないためこの見出しとしました。)(兎に角、エレキギター関連の音の魅力がふんだんに詰め込まれた曲でもあるということです。)

 

ラビットファー 作詞・作曲・編曲:OSTER project

「ニコニコに挙げられていたボカロ音楽の魅力」✨5回 うねり7回

 全体として楽器の音の情報量が多く、次々と音が押し寄せてくるような、ニコニコ動画に挙げられていたボカロ音楽の魅力を感じることができます。(あまり詳しくありませんが)

 また、サックスやピアノの滑らかなで、コンサート会場で奏でられているかのようなサウンドも魅力です。

 

Dreamy Dream 作詞・作曲・編曲:OSTER project

「ベッドのぬくもり感じる」✨ 2回 うねり4回

 「ラビットファー」の雰囲気を受け継ぎながらも、暖かなエレクトロサウンドが融合されており、全体として、ベッドで掛け布団をかぶっている時のような湿度と、安心感のあるぬくもりを感じました。

 また、KOHさんの曲で印象的に使われる、クラップ👏の音を極限まで増大させたようなサウンドがサビ前などで印象的ですが、この曲では単に曲のアクセントとして使われているだけでなく、「スイッチ入っちゃった😍カチッ」状態を表現しているとも考えられますね。

 

Cherry Colored Love 作詞・作曲・編曲:櫻澤ヒカル

「ベースに注目!」✨13回 うねり25回

 このりおのしっとりセクシーな歌声や、華やかなトランペットの音に気を取られがちですが、アコギベース(?)に耳を傾けてください。サビで暴れています。「そう端まで」で6回くらい暴れています。「その場限りの表情」でも暴走しています。ここに、このりおの『おとな』を感じることができませんかね?!

 また、空中を曲線を描いて飛んでいくような、方向性を持つ✨が多用されています。

 全体的なイメージは、ジャズバンドの演奏をバックに、このりおがしっとりと歌い上げながらも、その会場の空気感をエレクトロなサウンドで補完している、煌びやかで大人な、じっくりと聞きたくなるような曲、だと思います。

 

夜と、明かりと。作詞・作曲:櫻澤ヒカル 編曲:白戸佑輔

「よりわかりやすいうねるベース、ヒュン!🎻」✨15回 うねり11回

 Aメロの頭などで毎回あるバイオリン🎻のヒュン!という音、実はこれ全人類大好きな音です。私もすきです。なぜでしょう。Carly Rae Jepsen - Call Me Maybe [YouTube](自動でサジェストされるYouTube音源が適切でない場合は別途YouTubeリンクを添付しています)が火付け役だと勝手に思っています。

 (最初に紹介した、わかりやすい、うねるベース曲NOTD, Catello - Nobody  の、リミックスコンテストで優勝した Nobody(Hartzon Remix) (←リミックスコンテストが開催されたサイトに飛びます)でもこの🎻ヒュン!が重要なサウンドとして使われています。)

 また、「Cherry Colored Love」と比べ、数自体は少ないですが、うねるベースがよりわかりやすい形で表現されています。

 はー、何年後になるかはわかりませんが、プラチナスターチューンで「夜と、明かりと。」イベが開催される際、この弾力感のある、うねってるおしゃれなベースはなんなんだ!、、、あ!!「Cherry Colored Love」聞き直したらこの曲のベースもやばいことになってるじゃん。。。という感想を抱く人が現れる未来ちゃが見える見える。。。👀

 (もんだい:曲中でDJセットをヒョコヒョコしてるであろう人の「ヘイ!🙌」という掛け声が一回登場しますが、それは一体どこでしょう?登場する場面は歌詞の内容とリンクしています。)

 そして、この曲でも、空中を移動していくような、方向性を持つ✨が多用されています。氷が空のグラスを鳴らす音や、どこか気の抜けた、孤独や真夜中の静寂を感じさせるような音にも注目したいですね。

 

 Fermata in Rapsodia 作詞:モリタコータ 作曲・編曲:小高光太郎

「弦楽器とエレクトロサウンドの融合」 うねり7回

 弦楽器などの奥深いサウンドが歌声とともに響き渡りながらも、エレクトロサウンドならではのエナジー感や、ジャケ絵に木の枝や花が浮かんでいることからわかるように、鳥の鳴き声などの環境音をも盛り込んだ壮大な曲です。2番の入りで轟く低音も印象的です 。

 

DEpArture from THe life 作詞:モリタコータ 作曲・編曲:小高光太郎 

「エレクトロにしか出せない濃密な低音」うねり判定不可

 うねり判定不可というのは、うねりがベースのアクセントというよりはベースの主軸として使われているためです。この曲のうねりはとてもわかりやすいものだと思います。

 エレクトロにしか出せない濃密な低音の魅力をや、方向性のある様々な音を感じることができる、幻想的な一曲だと思います。歌詞がむずかしい、邂逅🖐

 

百花は月下に散りぬるを 作詞・作曲:藤本記子 編曲:福富雅之

「和×ロック(?) 藤本記子・福富雅之夫妻楽曲の集大成」うねり5回

「Nostalgic Orchestra」でお馴染みの藤本記子・福富雅之夫妻のコンビ。藤本記子さんは作詞・作曲をメインに、福富雅之さんは編曲をメインに多くの、本当に多くのミリオン楽曲の制作に関わってこられました。誰でもすぐに親しみを持てるような、まっすぐなメロディーやサウンドが魅力的だと思います。

 「百花は月下に散りぬるを」はそんなお二人の制作されたミリオン楽曲の魅力の集大成のような曲であると思います。エレキギターやトランペットといった定番のサウンドを、和を感じさせる数々の音と共に盛り込んでいると感じました。結果として音が総攻撃してくるような、非常にアタック感の強い、まっすぐな和メロディーの楽曲となっていると思います。

 

矛盾の月 作詞・作曲:藤本記子 編曲:福富雅之

「和×エレクトロニクス 藤本記子・福富雅之夫妻による次世代サウンド エミリー...!?😳」うねり19回

 開始8秒で椅子から転げ落ちました。(初っ端からエレクトロベースがうねっています。)

 「百花は月下に散りぬるを」が『和×ロック』ならば、(曲を盛り上げる定番サウンドであるトランペットの印象も強いのでロックというのは絶対違う気がしますが)矛盾の月は『和×エレクトロニクス』です。しかもいわゆるキレイ系のエレクトロです。

 Bメロには例の🎻アクセントが使われています。(🎻とエレクトロベースの組み合わせは素晴らしい相性だと思います。🎻とエレクトロベースの組み合わせの心地よさを、キュートでどこか🎻のような繊細さを持つAstird Sの歌声と融合させた曲→NOTD&Astrid S - I Don't Know Why

 歌詞を見ていきましょう。

  Dark or Light (←ふつう)

  Black or White(←ふつう)

  Truth or Lie(←ふつう)

  Love or ...tonight ←😳!?

 個人的にエミちゃんの天使のような透き通るような歌声が大好きなのですが、この歌詞をエミちゃんが歌っている事実が良いと思います。

 また、エミちゃんの歌唱パートである、

「気づいて欲しいって 不意に残してく仕業(サイン)」

 このメロディーラインもすごく良いのですが、普段頑なに英語を使わない頑固エミちゃんが、さも当然のように「サイン♪」と歌っているのがすごい良いですよね。(初手でDark or Light 言ってますが)他にも「distance」、「Pain of love」の発音も良いと思います。

 そしてここからがエミリー...😳要素なのですが、

「素っ気のない 口ぶりに ざわめきざわらつく恋情(ren-jo)」

 ここには「ギブミーメタファー」の未来ちゃみを感じます。湿度の高い「恋情」を聞くと、直前の歌詞からエミリーの発音している口元が想起され、エミリー...😇(昇天)

 エミリー以外のメンバーの歌声も魅力的で、歌詞や歌い方が花咲夜3人のキャラクター性とより明確にリンクしているため、聞いていると花咲夜ちゃん可愛いねえとなります。

 話がガラッと変わりますが、サビでは完全に<Aviciiサウンド>からインスパイアを受けたと思われるものが使われていると感じました。(MTGでは「ハルマチ女子」で似たような効果が使われています。)

 <Aviciiサウンド>とは、「恋は」の後にバックで鳴り響いている「パアアアン」という音です(?)。言葉では表現できないため、Aviciiの楽曲をいくつか聞いてもらえれば、<Aviciiサウンド>とは何なのかがお分かりいただけると思います。

 お分かりいただけたでしょうか。。

 この音はAviciiがフェス会場の盛り上がりが、頂点を迎えた瞬間を切り取り、ドラムセットでいうトップシンバルの音を昇華させて表現した音だと勝手に思っています。

 このようなサウンドを取り入れつつ、スネアドラムのような音で焦り(焦燥)を表現したり、鈴などの和を感じさせる音を曲中に融合させています。まさに次世代のサウンドといえるような曲になっていると思います。「見つ、めて🥺←見つめた😳」

  

Super Duper 作詞:MEG.ME 作曲:GRP, NIYA 編曲:GRP

「17歳コンビのはつらつさ」

 「Super Duper」を言い換えると、どのような日本語になるか知っていますか?「とびきり」「ものすごい」という意味です。そんなSuper Duperな、現役JKみななおを2010年代前半にあるような、どこか荒々しくエネルギッシュなEDMとともに描いたのがこの曲だと思っています。

 この曲で初めて登場した音があります。それは「チリリリ」という音です。(?)「チリリリ」は海外のラップ系の曲だと低いベースとともに使われる超王道の組み合わせですが、(例:iann dior - emotions)本当に様々なジャンルで頻繁に使われているんですよ。

 そんなこの「チリリリ」ですが、日本語歌詞の曲と組み合わせると、何だかこの音だけ浮いているように感じることも多いのですが、「Super Duper」では曲と、みななおの歌声にきれいに溶け込んでいて良いと思います。

 また最初に流れる「テン、テテ、テンテンテン」の7音のうちの最初の3音は Avicii -  Wake Me Up(1:10から)に影響を受けたものだと思いました。キャッチーな音の並びってある程度決まりがあるんだと思います。

 

Hang In There! 作詞藤:MEG.ME 作曲・編曲:塚田耕平

「溢れんばかりのティーンエイジャーエネルギー」

 「Hang In There!」とは、「がんばれ!」という意味です。

 ピコピコしたkawaii系の日本特有なEDMサウンドに、みおなおのそれぞれ特徴的で高いキーの歌声がマッチし、ティーンエイジャーの魅力である、あなたどこからその活力、やる気が湧いてくるの?状態を表現した曲になっていると思います。(美奈子の「きゅんっ!ヴァンパイアガール」の歌い分けや、「花びらメモリーズ」でもわかるように、美奈子の声域はとても広いです。)

 また、Cメロ前の間奏が「Super Duper」よりも攻めていて、アクセントとして駆け抜けるようなギターの音が入っている点や、1番終わりなどで聴覚をリセットするかのように、低音が轟く点も良いと思います。

 

絶対的Performer 作詞:遠野四季 作曲・編曲:ラムシーニ

「2000年代の活力」✨13回

 今までボーカル以外の音に焦点を当てていた感がありますが、このユニットは音楽がもたらす"エネルギー"を再認識させることがコンセプトのひとつになっていると思います。

 つまり難しいことは考えずに、ストレートに、それぞれ特色のある力強い歌声を、2000年代の活気を想起させるようなサウンドと共に楽しもうということです。(要約:ライブで🙋‍♂️フフー!!やりたい。)

 

My Evolution 作詞:辻純更 作曲・編曲:ラムシーニ

「miraclesonic★expassionのお姉さんたち、めちゃかっこいいな。。。」

 「絶対的Performer」との最大の違いは、miraclesonic★expassionnの”かっこいい”一面に焦点を当てた点かと思います。メンバー全員に、ライブ会場全体を引っ張っていくような、存在感や頼もしさがあり、4人の歌声がそれぞれ本当にエネルギッシュでかっこいいと思います。

 また、「叫ぶ」の後に続く「Yeah! Yeah! Yeah!」が若干音割れ気味になっているのがいい味出してると思います。

 (miraclesonic★expassionはジェリポの後継だと思っています。それぞれの時代の活気や熱量を感じさせられます。)

 

Special Wonderful Smile 作詞:早川博隆、中原徹也 作曲:早川博隆 、関根佑樹 編曲:関根佑樹

「一文字一文字を大切に歌い上げるオーガニックな曲」(✨9回)

 MTWを順番に聞いていくとわかると思いますが、ここでMTWシリーズの曲の雰囲気がガラリと変わります。そのリセットの役割を果たすのがこの曲です。

 「Fermata in Rapsodia」 や「Cherry Colored Love」と同じく楽器をの存在を強く感じることができる一曲ですが、最大の違いはエレクトロなサウンドが一切使われていないという点です。弦に指が当たる音まで収録されており、楽曲全体として、自然体で、モダンな雰囲気を感じることができます。

 オーケストラで使われるような楽器がいくつかピックアップされており、こじんまりとした空間で、それぞれの楽器の演奏者と、グランドピアノがFleurangesの4人を囲うように位置している様子が想像できるかもしれません。

 また、この曲は歌詞の一文字一文字を大切に、丁寧に歌い上げているため、日本語の発音の柔らかさをじっくりと楽しむことができます。例えば1番のサビの歌詞は、

 「希望の川に

  映る街並み

  足音は運命のリズム

  ちょっとした魔法で世界が変わる

  可愛くなれる」

ですが、文頭の発音(希望の「き」、映る「う」、足音の「あ」、ちょっとしたの「ちょ」、可愛くの「か」)に注目しながら聞いていただけると、私の言いたいことがわかるかと思います。4人の天使のような日本語の発音でやさしい気持ちになりませんかね?!

 そして歌詞が描く景色と楽器が奏でる音から想起される景色がリンクしている点にも注目したいです。

 このように何も加工されていないそのままの音のよさを、そのまま感じることができる、まるでレモンティーのように、スッと自然に体に染み込んでいくような、オーガニックな雰囲気がこの曲の魅力だと思います。

 (✨9回)とした理由は、確かに✨はありますが、これは音楽室にあるキラキラ鳴る楽器、ウィンドチャイムの音色だと思ったためです。打ち込みの✨✨とはまた違った魅力がありますね。(Parade d’amourでも括弧付けしていますが、同じ理由です。)

 

 

旅立ちのコンパス 作詞:中原 徹也 作曲・編曲:早川博隆、半田彬倫

「これぞアニソン、アニソンって、やっぱり良い」(✨1回) うねり17回

 「Special Wonderful Smile」は全体的にしっとりとした曲調でしたが、こちらの曲は聞いてると元気がもらえるような、柔らかいながらもノリやすい曲になっていますね。イントロのピアノから、音の表情が「Special Wonderful Smile」とは違うことが感じられると思います。

 全人類この曲が好きだと思いますが、ベースに着目して聞いてもらえるとまた違った視点でこの曲を楽しめると思います。「旅立ちのコンパス 教えて夢の現在地(🙋‍♂️ふっふー)」ってやりたい。「旅立ちのコンパス〜」の「ち」の発音がよいです。

 (個人的にごちうさみも感じました。ごちうさ、実はメジャーな曲意外にも、いい曲たくさんあるんですよ。)

 

Parade d’amour 作詞・作曲:佐藤厚仁 (Dream Monster) 編曲:椿山日南子 (Dream Monster)

「オーケストラをバックにしたオペラセリア・煌輝座」(✨6回)

 曲調的には「Special Wonderful Smile」の進化系と言ってもいいでしょう。こじんまりとした演奏会から本格的なオーケストラに移行しているのがわかるかと思います。どちらからもそれぞれのよさを感じることができます。

 また、楽器の数が多く、どの音がどんな名称の楽器なのかわかりませんが、大規模な演奏の良さを目一杯感じることができ、幸せな気持ちになれます。

 そして「家族みんなで 幸せに暮らせるわ 昔みたいに」の後に続く

「Love for you あなたに 届けたいメロディー

 ここに、全人類これ好きだろ!と言わんばかりの、オーケストラサウンドの魅力が詰め込まれている気がしますが、注目してもらいたいのは、それまで裏方に徹していたバスドラムティンパニ?)が下線部を引いた「メロディー」の部分で大暴れするところです。実際にドラムを叩いている人の姿が思い浮かびますね。

 劇中劇色の強いオペラセリア・煌輝座ですが、紫電PさんのSS、「君は僕を困らせる(オペラセリア・煌輝座コトハくんルート妄想)」を読むと世界観としてかなり楽しめるものになるのではないかと思います。大大ボリュームで、かなり読み応えがあります。

 

星宙のVoyage 作詞:佐藤厚仁 (Dream Monster) 作曲:本田正樹 (Dream Monster) 編曲:椿山日南子 (Dream Monster)

「星空が綺麗だ」(✨12回)

 最初の前奏ですぐさまこの曲の世界観を理解することができますね。オペラセリア・煌輝座の4人の歌声に引き込まれ、泣いてしまいそうになる曲です。Parade d’amourと同様、オーケストラサウンドの魅力が詰まっています。最後のハープで綺麗に物語が終わります。

 中世の世界観ってロマンスに溢れていて、そして産業革命前の人間社会のひとつの完成形のような感じがして、とても素敵だと思います。

 

Deep, Deep Blue 作詞・作曲:宮崎まゆ 編曲:賀佐泰洋

「深い、深い重低音を感じて欲しい」✨2回

 この曲のイベントが開催された時期はちょうど真夏でしたね。そんな季節に聞きたい爽快感のあるエレクトロサウンドなるものが存在するのですが、それがこの曲のコンセプトのうちの一つにあると思います。

 真夏に聞きたい爽快感のあるエレクトロサウンドとは、具体的には<Kygoサウンド>のことです。そして<Kygoサウンド>とは、例えるなら蒸し暑い空気を一掃するような涼しい空気が、あたり一面を満たしていく様子を音として表現したものと言え、Aviciiサウンドの派生系でもあると思っています。Kygo - Stay ft. Maty Noyes(最初に訪れるのは1:00)、Kygo-Freedom ft.Zak Abel(最初に訪れるのは0:50から)これらの曲を聞いていただければお分かりいただけるかと思います。

 また、もう一つのポイントは、ヘッドホンや大きいスピーカーでないと体験できないような、鼓膜だけでなく耳全体や体全体を震わせるような、「深い、深い重低音」が所々に散りばめられている点です。特にやよいの歌唱パート、

「泳ぐ、泳ぐ海の中 いろんな感情と出会った 胸の奥 迷い込んだのは」

の後に来る、暗い感情を表現したような、ドスのきいた重低音はすごいと思います。

 こういったサウンドが使われているのは、タイトルが「Deep, Deep Blue」であったり、ジャケ絵でダイヤモンドダイバー◇の三人が深海に潜り込んでいることと関係してそうです。

 このように、「打ち込みだけにしか出せないサウンドの魅力」もコンセプトの中のひとつにあると思います。

 その中にはサビに向かっての盛り上がりを、EDMのように支える「チ、チ、チ(加速)」といった音(?)(サビで2拍子ごとになっている音のことです)も含まれます。一見シンプルなこの音ですが、イヤホンで聞くのとヘッドホンで聞くのでは、奥行きの印象がかなり変わってくると思います。一般的なイヤホンで聞くにはもったえない音質の代表曲だと思います。

 そして、全体として見ると、ダイヤモンドダイバー◇の3人が、開放感や達成感を覚えながら、深海から海辺(夢のような世界)へ飛び出す様子が、音としても表現されていると感じました。

 (Deep, Deep Blueのように、ヘッドホンや大きいスピーカーならではの、アトラクティブで深い、深い重低音を感じられる曲を紹介→Sergio Mendes-The Look of Love  ft.Fergie [YouTube],NOTD - Been There Done That (Beauz Remix) ft. Tove Styrke

  

VIVA☆アクアリズム 作詞・作曲:宮崎まゆ 編曲:賀佐泰洋 

「ダイヤモンドダイバー◇の御三方からは、いつも、元気もらってます❗️😄」✨3回 うねり5回

 <トロピカルピアノ>と愉快なホイッスル、そして3人のどこまでも明るい歌声から元気がもらえる一曲です。

 <トロピカルピアノ>とは、Clean Banditにインスパイアを受けた、元音楽プロデューサーのSigalaが広めたようなものだと思っています。(正確には、昔主流だったハウスミュージックとピアノのサウンドの組み合わせが、再度注目されている、という形のようですが)言葉で説明するよりも聞いてもらった方がわかりやすいでしょう。↓

 Craing David & Sigala-Ain't Giving Upこの曲の電子ピアノにあたる音がトロピカルピアノです。お分かりいただけたでしょうか?爽やかで明るいテーマとの相性が抜群で、聞いていてとても心地よいです。「ないしょのアクアリウム」から帰りたくないよぅ😭

余談ですが、この曲のボーカルをWham!-Last Christmas(この時代からうねるベースは存在していたようです)とすり替えたと言っても差し支えのないものがライブで披露されたことあります。→Sigala-Full set(Live at Capital's Jingle Bell Ball 2019)ここから、Sigalaが元音楽プロデューサーであることを伺うことができます。)

 

Arrive You ~それが運命でも~ 作詞・作曲・編曲:三好啓太

「花盛りWeekend~いくももたまチューン~」うねり6回

 ピアノベースとトランペットの華やかな音色が印象的という点から、この曲は「花盛りWeekend」の進化系だと思いました。「VIVA☆アクアリズム」のトロピカルピアノよりも、より力強さのある、低音寄りにチューンしたようなピアノを中心としたベースが魅力です。(2番以降は暴れるアコギベースも加わります。)

 また、この曲は<ピアノベースにしか出せない音色>を、楽曲を下から支える力強いベースのアクセントとして楽しめる一面も持った一曲です。

 <ピアノベースにしか出せない音色>とは...うまく言葉にできないため、「Arrive You ~それが運命でも~」と同じく、ピアノベースにしか出せない音色に着目して製作されたという点で、共通していると言える曲を挙げます。→Jonas Blue & RetroVision - All Night Long(暴力的な重低音の中にアクセントとして、ピアノベースにしか出せない音色が生かされていることがお分かりいただけるでしょうか。。)

 そして、各所に🎻が散りばめられていますが、(例えば、1番サビ前に2回、鋭い🎻があります)この🎻を、TIntMe!の3人の背伸びしようとしている姿や、クソデカ感情を抱えている様子、または声にならない叫び声に変換して聞くと歌詞と連動し、良いと感じると思います。

 そのほかにも悲しげな歌詞では寂しげなギターがバックで流れていたりと、歌詞と音が明確に連動している点も注目したいです。

 2番に入るまでの間奏の「みょみょみょん」のような音(?)には、いくももたまの物理的なちっちゃさを感じ、ちっこくてかわよ!という感情になりました。

 個人的にMTWで最も初見ころし力が高い曲だと感じています。

 

ライラックにつつまれて 作詞・作曲・編曲:三好啓太

「ご結婚おめでとうございます」✨2回 うねり5回

 まずこの曲を聞いて思い起こされるのは、同じく三好啓太さんが作曲・編曲を担当された「永遠の花」ですね。

 この曲は「Arrive You ~それが運命でも~」 と同じく、太いピアノ中心のベースが特徴的ながらも、どこか暖かく幸せな雰囲気をまとっており、届いたんだね!という気持ちになります。お幸せに☺️

 (以下、深読みしすぎな文章です。)

 (桃子の歌唱パート「不安とともにあふれ 涙もぬぐってくれたよね」ですが、下線部でのみ、桃子の歌声が若干音割れしていることに気づいた人はいるでしょうか。通常音割れは曲に必要のない要素ですが、意図的に音割れした歌声を使う場合もあると思います。

 この曲の場合は、収録時熱唱のあまり音割れしたが、「不安と涙があふれる」という激重歌詞が示すところを表現するために、音割れした音源を使ったということでしょうか。

 ちなみに海外でも、音割れを表現として使ったと考えられる曲があります。→Jess Glynne - Thursday

 この曲の1番と2番のサビは、全く同じ歌詞なのですが、1番のみ音割れした歌声になっています。私はその理由が、サビ歌詞で表現されている、「あふれ出す整理のつかない様々な欲求」との上手な向き合い方や受け入れ方を、2番以降で見出すことができ、その過程を表現するためであると感じました。)

 

Black★Party 作詞・作曲・編曲:NA.ZU.NA

「実は世界的なトレンドを汲んでいる、かも」✨3回 うねり4回

 ほかの曲とは一味違う低音が特徴の一つの、ぱっと聞いただけではよくわからないかもしれないこの曲。ここからは完全に私の妄想なのですが...

 「Black★Party」をヘッドホンや大きなスピーカーで聞くと、独特な低音を感じることができます。これは<R3HABサウンド>を、ぷっぷかプリンの歌声や、ハロウィンテーマとうまく調和するようにチューンしたものだと思います。<R3HABサウンド>とは最近のダンス系の曲で多く使われている特徴的な低音のことです。言葉では表現できません。聞けばわかっていただけると思います。↓

 私はこのようなR3HABサウンドが使われたかっこいい曲がミリオンから登場しないかなと思っていた時期をありましたが、冷静に考えるとこんなに主張の激しい低音は、アイドルの歌声とマッチしませんよね。

 そこで私が思ったのは、R3HABサウンドをぷっぷかプリンの歌声とマッチするようににチューンしたものがこの曲なのでは、ということです。このようにR3HABサウンドを感じられるという点が、「実は世界的なトレンドを汲んでいる、かも」と題した理由です。

 (追記:つい先日R3HABサウンドから影響を受けたであろうサウンドとハロウィンテーマを組み合わせた曲がエド・シーランからリリースされました。興味深いです。→Ed Sheeran - Bad Habits

 また聞きどころとして、心地よいスネアドラムのアクセントが挙げられます🥁。心地よいスネアドラムという点で共通している曲を挙げます。→Clean Bandit-I MIss You(ft.Julia Michaels)

 そして麗花さんの活き活きとしたサックスやピアノベースも印象に残ります。加えてこのように様々なジャンルの特徴的な音が組み込まれている中で、R3HABサウンドに由来していると考えることもできる低音と、ぷっぷかプリンの歌声が、同時にクリアに聞こえるという点にも注目したいです。

 

フシギトラベラー 作詞·作曲·編曲:木下龍平

「これぞアニソン節」 うねり3回

 「わたしも そのひとつならば(ここでふっふーって言いたい) 解き明かしたいの」

 このジェットコースターのような気持ちよさのあるメロディーに<アニソン節>を感じました。

 <アニソン節>とは、アニソン独特の、メロディーにキャッチーさを加える、魔法の定理に沿って作られた何かのことです。個人的に山口朗彦さんが作曲された楽曲にそれを強く感じることがあります。これは一体なんなんでしょうか。(「Harmony 4 You」の「はじまりの音」にもこれを感じます。)

 そして全体的に愉快なサウンドやホイッスル、ぷっぷかプリンのより生き生きとした、誰もが元気をもらえるような歌声が魅力的な一曲だと思いました。

 

ReTale 作詞・作曲・編曲:佐高陵平(Hifumi,inc.)

「可奈のギターはドコドコ問題、答えはイエスタデイ」✨5回 うねり10回

 この曲に関しては明確にインスパイアされた曲がわかります。Official髭男dism - イエスタデイ[YouTube]です。「イエスタデイ」と「ReTale」を交互に聞いてもらえるとわかると思いますが、曲の構成やメロディーの進行、どこか気取ったような(悪気はありません)歌詞だけでなく、細かな音までインスパイアされています。(「イエスタデイ」を流しながら「ReTale」を脳内再生すると楽しいです。)

 例えば可奈のギターは、サビで右側からひっそり聞こえる部分(意識しないと聞こえないと思います)まで「イエスタデイ」とほとんど同じものだと感じました。(逆に言えば、「イエスタデイ」のようなJ-popのトップ曲と同じ音質の曲を制作することができるということです。)

 また冒頭で恵美がピアノを弾くカットがありますが、その弾き方も「イエスタデイ」のMVにインスパイアされているでしょう。(ドラムや🎻の雰囲気も似ています。)「イエスタデイ」を教科書にして作られてた曲と見て間違いはなさそうです。

 では差別化されている点はどこでしょうか。それは亜利沙が担当するトラックにあります。

わかりやすいように1番の音を文字に起こすと、

「きっと(✨)途切れて ちぎれたって<ベースのうねり>結び直せるだ」

 となります。冒頭で紹介した✨とうねるベースが重要な差別化ポイントとなっています。このうねる太いベースは、サビだけでなく全体を通して印象に残りますね。また、2番最初のラップ風のパートからも差別化が伺えます。

 

【MTW15,16】”真似る”と”取り入れる”の違いとこれからの楽曲展開

 ミリオンライブにとって曲は、アイドルが持つ魅力を、よりわかりやすい形で表現する手段として、とても効果的だと思います。音楽として聴覚に直接訴えてきますし、曲がきっかけでミリオンライブに興味を持つ人も非常に多いと思います。

 そんな中、さらに曲のジャンルを広げることを目的として、「ReTale」(MTW16)と、開催直前に類似している他社権利既存楽曲(Hey! Say! JUMP - 瞳のスクリーン)があるとしてミリシタ内でのイベントが中止された「愛の旋律」(MTW15)は、既存の曲の要素を"真似る"形で制作されたのだと思います。「ReTale」では曲全体のコンセプト、「愛の旋律」はサビのメロディーが似せられました。(他にも私が知らないだけで、似ている曲があるかもしれません。)

 これは、アニソンという枠に囚われず、新たな曲調やメロディーに挑戦していく上では合理的な手段だと言えます。一方でミリオンライブを応援している側からすれば、曲に対して二番煎じな印象を受けてしまい、素直に曲が楽しめなくなる人も出てくるはずです。

 そして「愛の旋律」関連の出来事で、その手段を見直さざるを得なくなりました。相当な痛手だったと思います。

 しかし、この出来事はミリオンライブにとってとても良い教訓になったはずです。ミリオンライブ制作陣がひとりひとりのアイドルを大切にし、ひとりひとりが持つ様々な魅力を、様々な形で、長い視点を持ちながら、表現しようとしていることは、ひしひしと感じています。その中で音楽を使った表現をする際に、必然とも言える問題と向き合う機会となったわけです。

 

 MTWの次はどのような楽曲展開がされるのでしょうか。全く想像がつきません。MTWのほとんどの曲は、アイドルが持つ魅力を表現することを前提としながら、popの旨みなど、様々なジャンルの要素を”取り入れる”形で制作されたと思います。もう行き着くところまで到達してしまったのでは🤔これ以上どう進化させるんだ🤔🤔

 ひとつの予感としては「Harmony 4 You」のイントロで感じられるような、今までにないようなサウンドが使われた、未来感のある、ありそうでなかった曲が出てくるのでは、なんて妄想してます👶あるいはオルタナティブチックな曲とか。わからん!

 

パンとフィルム 作詞:佐高陵平(Hifumi,inc.) 作曲:齋藤大(Hifumi,inc.) 編曲:佐高陵平(Hifumi,inc.)

「音楽の最先端要素をふんだんに詰め込みながらも、オリジナル性豊かな楽曲」うねり9回

  まずは、冒頭の声の録音されたカセットテープを巻き戻したような、または声を変声機にかけたような音(その後にもアクセントとして、中性的な「ア」という音があります)、これがなんなのか考えましょう。結論から言えば、この「音」を認知し、曲の中に潜ませているミリオンライブはグローバルな視点で楽曲制作をしていて、私は今後リリースされる楽曲に、絶対的な安心感を持てたということです。

 個人的にはClean Banditがこの音の火付け役だと思っていますが、わかりやすくこの音を曲の主軸を置いた曲を製作したのがNOTDだと勝手に思っているので、この音を<NOTDサウンド>と呼ぶことにします。

 NOTDサウンドを感じられる、わかりやすいRemixを挙げます。パンとフィルムが刺さった!と感じた人は曲全体として、好きな系統かもしれません。もしくはなんだか赤ちゃん👶の泣き声っぽい感じの音でもあるので、初めて聞くと、ええ、、となる人も多そうですが。

意外と幅広い曲で使われている音でもあります。(例↓)

また生みの親である(勝手にそう思っています)Clean Banditの曲も挙げます。

 お分かりいただけたでしょうか。このNOTDサウンド自体、好き嫌いが別れそうな音ですが、この音がミリオン楽曲にひっそりと組み込まれていることに私は大きな意味を感じています。

 (そういった意味では、佐高陵平さんが別名義y0c1eでリミックスされたThank You! (y0c1e remix)はリミックスシリーズの中で頭ひとつ抜けていると個人的に感じています。)

 そのほかにも、全人類大好きサウンドがふんだんに詰め込まれていますが言語化できません。(この曲調の中でアクセントとして🎺が入っている時点でなんとなく相当なこだわりを感じることができるかもしれません)

 また、日本語歌詞でのメロディー作りの一つの到達点を示していると感じられる点にも注目したいです。日本語として意味のある歌詞と意図したメロディーの両立には、日本語の「発音の量に対して、込められる意味の量が少ない」という特性から、ある程度制限があるのだと思います。だからこそ歌詞に英語が含まれている曲も多いのだと思います。

 その点、この曲は日本語の歌詞で統一することにこだわりを感じます。各言語でしか作れないメロディーの存在を感じました。

 そして、全体の音としてあからさまなエレクトロではなく、これまで一般的に受け入れられてきた音とエレクトロの中間のような音作りでなっている点にもオリジナル性を感じます。

 

フリースタイル・トップアイドル! 作詞:松井洋平 作曲・編曲:本田正樹(Dream Monster)

「フーーーーー!!!!!🙌」

 焼きそばやとんこつラーメンに紅生姜を入れる感覚でしょうか。このような一見おふざけにも見えるコンセプトをシリーズの中に含むことで全体の印象の厚みが増すと思います。  ARMoooの3人(特に律子)が全力でこのおふざけをしているところに、今までのMTW曲には無かった新たな魅力を感じることができると思います。

 またラップ以外の音にも注目すると、ここはおふざけではなくしっかり作り込まれていて、特にベースが「パンとフィルム」並に複雑であると感じました。

 

ウェイ・ダ・アイドル 作詞:松井洋平 作曲・編曲:フワリ(Dream Monster)

「悟りの境地」

 わかることはボイスパーカッションを含む音がすごくクリアで良いということです。でもすごく好きです。

 あみまみの「イェイ🙌イェイ🙌イェイ🙌イェイ🙌」にMajor Lazer & DJ Snake - Lean On (feat. MØ)[YouTube]みを感じました。奇しくもインドを舞台としたMVです。

 

ABSOLUTE RUN!!! 作詞:唐沢美帆 作詞・編曲:高田 暁

町中華の醤油ラーメンのような安心感」✨8 うねり11

 アニソンの定番要素を、完璧なクオリティーで詰め込んだ曲だと誰もが感じることでしょう。エレキギターやピアノ、ドラムといった構成の中で異質さを放つ✨は、曲にトキメキや煌びやかさを付与し、アニメソングとしての特性を確立させます。

 (サビのバックで「イェーイ!!」だとか「フーー!!」だとか「ハイ!」とコールが流れるのはアイドルソングの特権だと思います。問答用で楽しいですね。)

 またアニソン節が効いていたり、コロナやアニメ化を連想させるような歌詞であったり、歌詞に合わせて駆け出すようなドラムも聞きどころです。

 そして、全体的にそれぞれの「音」がすごくくっきりしているように感じます。きっと聞き慣れた音だから余計にそう感じるのだと思います。

 特にイントロのエレキギターは、聞いた瞬間に「あ〜これこれ🍜」となった方が多いのではないでしょうか。今後のミリオン曲の展開を妄想すると、この曲が昔からアニソンを支えてきたエレキギターくんの最後の輝きである可能性もゼロではないかもしれません。そういった意味でも本当に完璧なクオリティーのアニソンエレキギターを感じられる、まさにいちぽむに相応しい曲です。いちぽむ至高なんだよなぁ。エレキギターの温かさを感じられる海外の曲を紹介→Machine Gun Kelly ft. Halsey - forget me too 

 

Be proud 作詞:唐沢美帆 作詞・編曲:高田 暁

「😭わァ......ァ............。👀泣いちゃった!!」✨6回 うねり2回

 まずは歌詞から見ていきましょう。うーん、大の字になった。。。(思考放棄)

①「胸に手を当てて 問いかけてみるの

 「耳を澄ましては 確かめているの

 下線部の歌い方やメロディーが好きです。

②「いくつもの光 眩しすぎる世界 負けないように」

 「挫けそうな夜も 逃げ出したくなる夜も」

 いちぽむ、こんな感情もしっかり抱えれるんだなぁ。まっすぐな瞳でステージに駆け出していく姿、そこにに至るまでの過程で起きた出来事がすべて14歳らしく、どこまでもまっすぐで眩しすぎるくらい輝いているものなんだろうなぁ。

③「自分のために歩めてるかな 無理はしてないかな 疲れてはいないかな」ここにそれぞれ、みらかな、かなしず、つばかな、を感じました。矢吹可奈最強か?

 次に音を見ていきます。

 すべての音がとてもくっきり聞こえて録音技術の成熟を感じました。 ”生”を感じられます。音がいい。これに尽きる。✨とうねるベースがしっかり効果的に使われていてにっこり。

 いちぽむ全体の歌声も「なんどでも笑おう」を通して完熟したように感じました。

 特に未来は「素敵なキセキ」「未来飛行」「未来系ドリーマー」を通して、この歌声に辿り着いたように感じられました。少し甘くて芯のある感じと言えばよいのでしょうか。うーん、未来ちゃすき。

 静香や翼の歌声はよりやわらかく感じられました。3人の歌声が合わさると、どこまでも透き通っていて、魅力的で安心できて、すきと思えて、きれいな心になれて、最強です。いちぽむいっぱいすき。

 

【さいごに】

 お疲れさまでした。

 MTWと一緒に共通点を持つ曲として紹介した曲のほとんどがダンス系の曲だったのは申し訳ないと思います。聞き疲れされたかと思います。

 EDMは純粋に『音』に焦点を当てたジャンルなので、今回のブログのテーマから、これは必然でした。そういった意味ではEDMというジャンルはかなり追求された感があって、個人的にEDMの『音』の魅力が何らかの形で取り入れられたpop曲を聞くとニチャつけます。 

 本当はMTWシリーズのうち何曲だけピックアップするつもりでしたが、改めて聞くと全曲に新たな魅力を発見することができ、気づいたらMTW総復習という形になっていました。拙い文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。(2.2万字)

 

【あとがき】

 もうすぐミリシタ4周年イベントですね。「Harmony 4 You」はセンターのパートが長いので今まで以上に歌い分けが楽しめそうです。「私たちのVoice」発音差分が楽しみすぎます。(オーパスが100枚プレボに入っているので安心して楽しめそうです。)

 そして周年曲でも本格的にエレクトロサウンドが取り入れられていて、無限にニチャついています。アニメ向けの3Dモデルを使ったテレビCMの公開も楽しみです。

 ちなみに冒頭で少し触れた「音の特徴が捉えやすい、原音に忠実な再生を行うヘッドホン」とはAirPods Maxのことです。iPhoneと接続するとほぼ遅延がなく、ミリシタをAPすることもできます。ミリシタのBGMやリズムゲーム中の効果音は再生機器によってかなり印象が変わってくるため、普段イヤホンやヘッドホンでミリシタをプレイしている方にはおすすめです。

 

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